ウィローモスの育成~アクアリウム

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 ミナミヌマエビの為にウィローモスを育成させてから水槽に投入することにした。
 これがウィローモスを育成するキッカケではあるが、果たしてうまくいくのであろうか?

ウィローモスを固定する

 ロイヤルホームセンターに行き、ウィローモスを購入。
 そして、ウィローモスを定着させる物を色々と考えた末、資材館で物色すると薄くて細長いレンガを発見。家の外壁などに使われる薄いレンガ材なので、表面もザラザラしていて活着しやすいと考えた。価格も安いし重さも大きさも適切。

 固定させるのには糸を使用するのが一般的なようだ。当初はその糸を使用するのを面倒とためらい、下記のような固定材候補を考えた。
 アルミの網 (台所用品などにあるアルミ製の網、キャンプの焼き物用の網)
 園芸用のプラスチック網 (植木鉢の底に入れてジャリが落ちないようにする網)
 園芸用のネット網 (風避けや、鳥除けなどのひも状の網) 
 上記を固定させる為の結束バンド。

 アルミ網が一番目が薄く、育成スピードを考えると最適だと思うが、レンガに合わせた加工が面倒であり、またとんがった部分で魚がケガすることもあると思うので却下。
 園芸用のネット網は、良いころあいの目の大きさがなく残念ながら却下。
 園芸用のプラスチック網は黒だが、ステンレス製よりどうしても目が太くなっている。しかし、この目の粗さは使える許容範囲。市販されている活着済みのウィローモスにも使われているのと同じだったので、この園芸用のプラスチック網(黒)も考えた。
 結束バンドは歩き回っている途中で「緑色」をしたものがあった。
 あとでわかったことだが、黒い網も緑の結束バンドも100円ショップでも売られていた。
 
 これで、固定させる為のプラスチックの黒いアミアミと、緑色した結束バンド、透明ケースを揃えた。
 しかし、上記の方式ではどうしても網目が太い為、その分日光をさえぎり、ウィローモスの育成が「とても遅い」。
 みかんが網に入って売られている「網」の目が適切だ。
 でも、結局しびれを効かして上記の方式は断念。
 素直に「糸」を使用して、薄いレンガに縛りつけることにした。




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活着の方法

 糸は市販されているシリア用の糸や、透明の釣用糸もあるが、「100%木綿」の糸を使用。木綿の場合約1ヶ月くらいすると水の中で糸が解けて、糸を解く作業をしなくても勝手に糸がなくなってしまうらしい。活着するのには2週間もあれば充分なので問題ない。
 
 ウィローモスは1cm~2cm程度にハサミで切る。手でちぎっても良い。そして、丁寧にレンガの上に並べる。
 そして、糸を巻いて出来上がり。当初はこの糸を巻くのに抵抗を感じて、他の方法を考えたわけだが、特殊な技術も必要ない巻くだけの作業なのでいたって簡単。釣り糸よりも木綿のほうが水に馴染んで巻きやすいと言う事もある。
 ここまで随分遠回りしてしまった。最初から木綿糸で巻くようにすればよかった・・。
 
 ポリシーとしては100%天然育成。二酸化炭素の添付や肥料・ライトを使わないことを考えた。費用的にも天然が良い。
 しかし、途中、育成を早める為に何度も二酸化炭素など使いたくなる。その度に辛抱して太陽光のみで育てる無農薬・無添加の100%自然方式を取ってみる。辛抱強くなる自分自身の育成にも良いのかも!

雨が当たる野外飼育が良いと思ったが?

 ウィローモスの単独育成には太陽が良くあたる「野外」が一番。
 最初の5日程度は、雨が当たらない屋根の下に置こう。3日に1回は水位確認。大雨が当たると、水位が上がり当然あふれるので、まだ活着していないウィローモスが流れてしまう。
 その後は、雨が当たる場所に置くと、雨が降るたびに水も浄化され、カビなどが生えにくくなる。

 育成を開始すると太陽が出る日はうれしい。農家の気持ちが少しわかったような気がした。
 
 雨が降らない日が続くと水位が下がるので、水をカルキ抜きして追加する。数日置きにチェックは必要だ。
 約1週間経過したが、目だった成長はまだ見受けられない。二酸化炭素不足か? 見るたびに、二酸化炭素を使いたくなるので、できる限り見ない様にしている。

 さて、ブログでも記載したが、11月下旬に病で3日間寝込んでいた間に、ウィローモスを育成しているプラケースの水がなくなり、乾燥モス状態になってしまった。
 どうやら、木枯らしが吹き、乾燥する晴天が3日間続いた為、風もよく当たったのでしょう。すごい速さで水がなくなってしまったようだ。
 気がついてすぐに水を与えた際には、まだ緑色したウィローモスも多かったのだが、約30%は茶色く変色していた。
 その数日後には、すべてのモスが茶色く変色。どうも、枯れてしまったようである・・。

 再びチャレンジしたのだが、ここで問題発生。
 薄いレンガ材はデコボコもあり、活着するのに最適と考えていたが、もともと建物の外壁用だったのか、どうも表面に汚れがつきにくい加工がされているようで、木綿糸が自然に切れた際に活着したウィローモスが数本と言う失敗になった。
 その為、この薄いレンガ材への活着はあきらめるか、糸を釣り糸など劣化しないものに変更する必要性が出た。
 また、冬の日差しと低温のせいで成長も遅いどころか、野外では枯れてしまったので、一時中断。

結局は水槽の中で育成

 紆余曲折あったが最終的には下記のような状況でウィローモスの育成を行った。

 ・エビ類飼育の水槽内でウィローモス育成
 ・薄いレンガは表面がザラザラしている素材を選択 (備長炭なども大丈夫)

 金魚など水草を食べる魚と一緒だと、ウイローモスを食べて尽くしてしまうことがあるので注意。
 方法は簡単、薄いレンガ材などにウィローモスをちょっと巻き付ける程度。モスが離れてしまうようであれば、釣り糸を使用して固定し、活着したら糸を外す。小生の場合は、最終的には糸を使用せず、レンガに活着させた。
 魚飼育の水槽なので栄養分も吸収し、成長も早かったように思える。また、室内水槽なので、冬に枯れることもなし。
 なお、レンガは水質変化に問題なし。もし、レンガによる水質悪化が心配なら、1~2週間、水を入れたバケツにレンガを入れておいて、あく抜きみたいな事を行えばよい。

 夏場の話であるが、水温が30度以上に上がると、茹でコケになると言うか、薄い茶色っぽく枯れてしまうことがある。
 そのため、夏に野外でウィローモスを育てる場合には、比較的涼しい「日陰」にするか、夏は避けて育成すると良い。
 水も多めの方が、水温が変化しにくいので、普通の水槽にたっぷり水を入れて育成すると良いだろう。
 夏ならば、もともと日差しが強いので、1日中、太陽が当たらない場所でも「明るければ」(直接太陽が当たらなくても明るいところであれば)それだけでウィローモスは育つので、必ずしも水が高温になってしまう日光に当てる必要性はない。
 また、夏場は水面にボウフラ(蚊の子供)が発生するので、メダカを数匹放しておくと良い。


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